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首が痛い時のストレッチ体操

首が痛い時のストレッチ体操首に痛みを感じた時、首に手を当てながら頭をぐるぐる回すストレッチをしたことがある方は多いのではないでしょうか。でも実はこの方法、間違えているんです。

首には神経と筋肉が集中しています。また、首の関節は腕などと違い、回すのに適した構造になっていません。ですから、4kg~5kgあると言われる頭の重みを支えながらぐるぐる回すのは、かえって首周りの筋肉を緊張させる危険な運動なんです。

また、首の痛みを我慢して首を前後に繰り返し倒す運動も間違えています。一瞬、首が軽くなったような感覚を得られるかもしれませんが、肝心の筋肉には作用していません。それどころか炎症を起こして、更に痛みがひどくなる危険性があるんです。

どちらも何の疑問もなくやってしまいがちな運動ですが、知らないって怖いことです…。というわけで、ここでは首の痛みを解消するための正しいストレッチ体操を紹介します。

ショルダーシュラッグとは?

首の痛みに有効なのは「ショルダーシュラッグ」と呼ばれる運動です。ストレッチというより、ボディビルダーなどが肩の筋肉増強のために行うトレーニングの1つですね。ただ、本格的なトレーニングではダンベルを持って行いますが、首の痛み解消のためのストレッチ体操にはオモリは必要ありません。

まず、両手を真っすぐに下ろして直立し、その状態で両肩をすくめるように首側に持ち上げていき、また下ろします。これを繰り返して下さい。ポイントは腕を垂直に下ろしたままで両肩を縮めるように運動すること。腕を広げてしまうとショルダーシュラッグの効果は得られないので注意して下さいね。

ストレートネック対策

人間の首の骨は本来は自然なカーブを描いています。でも、PC作業や事務仕事、スマホを見る等で長時間うつむき姿勢を取っていると、そのカーブが失われて真っすぐになってしまうことがあります。

正常な首の骨の姿に比べると歪んだ状態ですね。この状態をストレートネックと言い、首の痛みや肩の凝りなどの症状を伴います。では、このストレートネックを改善する効果があるストレッチ体操を紹介しますね。

まずあお向けに寝て、首の裏側に枕や丸めたタオルを置き、頭を床から少し浮かせた状態を作って下さい。その状態で胸の上で手を組み、できるだけ腕を高く伸ばします。

そして、そのまま腕を時計回りに10回、そして反時計回りに10回と計20回、円を描くように回して下さい。同じ要領でお腹の上、顔の上で各20回ずつ行います。

この運動を行うと自然なカーブ(生理湾曲)が回復してくるので、ストレートネックから来る首の痛みが改善されるのです。特に寝る前や寝起き直後など、リラックスしている時に行うと効果が更にアップしますよ。

首の痛みを解消するストレッチ体操で大切なことは、一度に長時間やって翌日休んでというやり方ではなく、短時間で良いので、それを毎日の習慣にして長く続けることです。効果があらわれるまでしばらくかかりますが、正しい方法で続ければ痛みは軽減されていきますよ。